通信教育で建築を学び
自治体の技術職に転職
大学卒業後、夜間の建築系専門学校への入学を決めましたが、更に大学の建築学科でより体系的に建築学の学びを深めたいと考えたため、アイサン通教にも同時に入学をしました。仕事、夜間の専門学校、これらと同時並行に大学で学ぶためには、時間のやり繰りがし易い、通信教育と言う選択肢しかありませんでした。中でもアイサン通教を選んだ理由は、廉価な学費だけではなく、シラバスや使用しているテキストに目を通した時に、広く深い知見の集合体である建築学を体系的に学びたいと思う、自分に適したカリキュラムである点が大きかったです。
通信教育で建築を学ぶ人の多くは建築士取得を目的としているため、大学におけるカリキュラムもそれに特化したものであり、意匠系や建築学の面白さに欠けているのではないかと言う心配がありましたが、実際は初学者向けデザイン教育が随一と言っても過言ではないほど、高いレベルの教育を受けることができました。同時期に通っていた夜間の専門学校と比較しても教育の質は高かったと断言できます。教育の質の高さ故、レポート作成や試験勉強の勘所を掴むところが難しいこともありましたが、そんな時に助けになったのが、スクーリングで出会った仲間からのアドバイスでした。今ではフルオンライン・スクーリングと呼ばれるものがスタートし、3年次編入学であれば通学せずに卒業可能なようですが、実際に会場に足を運び、学友を作ることも卒業するために、大事なことだと思います。
単に建築に憧れていた状態から、アイサン通教での学びを通じて、一人の建築士として微力ながら建築界での実務につくことができました。実務に直結しにくい文系学問と異なり、実務に直結する建築学の強さを大いに感じています。同時に、建築学がカバーする範囲は広く、とても大学在学中だけで全てを網羅できな広範さも実感し、卒業と業界転職を経てもなお、生涯学習としての建築学への冷めない熱意を得たことは、愛産大で得た成長だと思います。
アイサン通教の設計科目のスクーリングは3日間で仕上げなければいけないため、時間制約に厳さがありますが、この経験が同じく厳しい時間制約がある建築士製図試験に挑む際の自信になりました。今後については、二級建築士合格に満足せず、一級建築士を目指しながら、異なる利害を調整しつつ公益を作る姿勢、建築と言うハードだけでなく、ソフト面のデザインまで考えられる建築職公務員を目指していきたいです。