卒業生インタビュー
卒業生 川島孝子さん
川島孝子さん
「パースの枠を超えて、
建築を体系的に学んだことで視野が広がりました」

私は現在、ハウスメーカーで住宅のパース製作の仕事(建物の完成予想図をCGやイラストで表現する仕事)をしています。パースは設計図だけでは伝わりにくい建物のイメージをお客様に伝える上で欠かせないものです。住宅のパースを制作する中で、「もっと建築の基本知識を学ばなければならない」と強く感じたことが、大学で建築学ぶきっかけでした。建築士の受験資格が得られること、仕事と両立しやすい学習環境、そしてパースの専門書を執筆している先生が在籍していたことが、アイサン通教を選んだ理由です。

在学中に印象に残っているのは、プロの先生方から直接指導を受けることができたスクーリングです。例えば建築総論のスクーリングでは、美術館を訪れて設計の解説をしていただき、これまでにない視点を得ることができました。また、設計やCADのスクーリングを通じて、それまで点でしか理解していなかった知識が線としてつながり、建築を体系的に理解できるようになりました。スクーリングで出会った仲間とはLINEグループで繋がり、わからないことを相談し合うなど、学びのサポートをしあえる関係になれたのも大きな財産です。

川島孝子さん


仕事と勉強を両立するために、「この科目をこの日までに終わらせる」と自分でタイムリミットを設定し、そのスケジュールに忠実に沿って学習を進めました。さらに、月1回のオープン教室に必ず参加し、疑問点は先生に直接質問しました。パースの実務に関わる具体的な相談にも応じていただき、すぐに仕事へ応用できたことは非常にありがたかったです。学んだ知識をすぐに現場で活かせる環境にあったことで、好循環を生み、モチベーションを高め続けることができました。

パースの作成は好きな仕事なので、これからも続けたいと思っています。以前は一級建築士から与えられた情報だけをもとにパースを作成していましたが、大学で建築を学んだことにより、「ここは少しおかしいのでは?」と自分で疑問を持てるようになりました。これは大きな成長であり、建築全体を理解したうえでパースを制作できるようになったと感じています。今後は「下請けのように与えられたものを形にする」だけでなく、自分の意見も設計に反映し、設計からパースまで一連の業務を担える設計士を目指しています。

入学前は「お金や時間のこと」「今さら勉強してどうするのか」とたくさん悩みました。しかし実際に入学してみると、「なぜもっと早く始めなかったのだろう」と思うほどでした。悩んでいた時間を取り戻したいとさえ感じます。一度「入学する」と決めてしまえば、あとは卒業に向けてやるべきことを一つひとつこなすだけです。もし入学を迷っている人がいるなら、「悩んでいる時間がもったいない。一刻も早く入学を決めて、切磋琢磨しながら学んでほしい」と伝えたいです。



川島孝子さん
2025年度卒業
川島孝子さん
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