卒業後も科目等履修生として
CADをもう一度勉強
建築士の資格取得もめざしています。
30歳の頃、それまで勤めていた会社を辞め、建て替えや修繕の要望をもらって施工の手配をする営業会社を立ち上げました。事業が軌道に乗ると、次第に人材も増え、施工も自社で手がけるように。そこで、経営者の私も建物の設計や構造に関する知識を身につければ、施工チームと専門的な話ができると考え、大学で勉強することを意識し始めました。
あるとき、通信制大学の合同説明会が名古屋で開かれると聞き、興味本位で出かけてみました。会場内は、やはり若い方ばかり。「60歳を過ぎた自分が来るところではなかったな」と思いながらも、とりあえずパンフレットだけもらって帰ろうと、アイサン通教のブースに立ち寄りました。そして、その場にいたスタッフに「やっぱりこの年齢では難しいですか?」と尋ねみました。すると、「いえいえ、大丈夫です、がんばりましょう!」と言われてびっくり。おかげで諦めの気持ちはどこかに消え、入学を決意しました。
入学前は通信制大学ではどの様に勉強を進めるのかイメージしづらかったのですが、実際に入学してみると先生からの指示がわかりやすく、いつまでに何をすべきかすぐに理解できました。ただ、私はパソコンが大の苦手で、キーボードをうまく扱えず、用語を覚えるにも必死。市販の本を買って読みましたが、なかなか上達しませんでした。「このままはマズい」と思い、オープン教室に参加したときに意を決して先生に相談。今の時代、パソコンは使えて当たり前で、わざわざ先生に相談するようなことではなかったかもしれませんが、快く教えていただけて、本当に助かりました。
パソコンには苦労させられましたが、勉強自体は楽しかったです。科目を自由に選択できたので、自分が学びたいと思っていた分野の知識が増えていく喜びを存分に味わいました。また、卒業が近づくと、開放感よりももっと学びたい気持ちが強くなっていったことには、我ながら驚いています。今ひとつ納得できていなかったCADについては、卒業後、科目等履修生として改めて学び直しています。