卒業生インタビュー
卒業生 村上 雅則さん
村上 雅則
意志が弱かった僕が
最短ルートで
一級建築士になれました。

パティシエとして働いていた僕が、アイサン通教の建築学科への入学したのは、東日本大震災の約1年後。耐震などの構造設計を主とした建築事務所を経営する父が、「今後、震災対策へのニーズが高まりうちの事務所も忙しくなると思うから、やってみないか?」と声をかけてきたことがきっかけでした。

正直、すごく悩みました。震災対策の仕事に社会的意義を感じた一方で、パティシエの仕事は充実しており、やりがいを感じていたからです。でも、今振り返ると、ためらう気持ちの根本には「自分にできるだろうか?」という不安があったように思います。最後には、パティシエ仲間に「挑戦してみたら?」と背中を押され、建築の道へ進むことを決意。父の建築事務所で働き始め、一級建築士を目指すことにしました。一級建築士を目指すには大学で建築を学ぶのがよいと考えましたが、当時大学の建築学科は、卒業してから一級建築士の受験資格を得るまでに4年必要な学校と、2年必要な学校がありました。※ 僕はできるだけ時間を無駄にしたくなかったので、大学選びでは卒業後2年で受験資格を得られ、かつ、仕事と両立しやすい通信制の学校を優先。その中でもアイサン通教は、僕が住んでいる東京にスクーリング会場があり、そこへの通学のみで卒業できることが決め手となり、入学を決めました。

作業
作業
アイサン通教での学び、特にスクーリングはとても楽しいものでした。スクーリングは3日連続して行われるので、続けて顔を合わせるうちに同じ目標をもつ人たちと仲良くなっていきます。受講後に一緒に飲みに行ったりして、本当に楽しかったなあ……(笑)。通信制で孤独な戦いだと心が折れそうになるときもありますが、仲間と励まし合えたことで「みんなもがんばっている」と感じ、前向きになれました。

僕は最短ルートで、一級建築士の資格を取得することができました。意志の弱さにかけては誰にも負けないレベルだった僕が一級建築士になれたのは、アイサン通教での学びの経験があったから。通信制の大学はコツコツやらないと卒業できないので、否が応でもコツコツ勉強する姿勢が身につきます。その習慣が、一級建築士の試験勉強にも役立ったと思います。

今後の目標は、構造設計一級建築士、適合性判定員の資格を取り、父と同じ土俵で仕事をすることです。実現できるか不安はありますが、何か目標があったほうが、人生は楽しいはず。そんな風に次の目標を見つけることができるようになったのも、アイサン通教での学びのおかげだと思っています。

※平成30年に建築士法が改正され、受験資格の要件となっている実務経験が、原則として、建築士免許の登録要件に改められました。よって、令和2年度の試験より実務経験なしでの受験が可能となっています。



村上雅則さん
造形学部建築学科 2016年度卒業 建築事務所勤務 一級建築士
村上雅則さん
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