近年よく耳にする保育園と近隣とのトラブルのニュース。保育園と地域がうまく打ち解けあえず、地域との間に見えない壁を作っている。この壁を取り払うことはできないだろうか。保育園を商店で囲み、まちの中心として人が集まる場所を作る。大人がこどもたちを目にする機会を増やし、保育園とまちの見えない壁を無くす。お店のおっちゃん、買い物するおばちゃん、放課後遊びに来る小学生…こどもたちはこの姿や音で外の世界を感じる。ワクワクした夢や憧れを抱く。
こどもたちの声や奏でる音、遊ぶ姿がまちの彩となり、まち全体の活気や明るさに繋がる。
PROFILE.
専門学校で建築を学んでいく中で、もっと深く建築について学びたいと思い、通信教育を受講しました。今後は設計・デザインの仕事をしながら幅広い知識と技術を身につけていきたいです。将来は建築や空間からプロダクトやサイン計画など細部のデザインまでトータルに担える建築家になり、デザインを通して生まれ育った福岡のまちに関わっていきたいです。
COMMENT.
幼いころに通っていた保育園と隣接する商店街が計画道路による道路拡張のため建て替えを余儀なくされている。保育園の建て替え計画であるが、商店街やコミュニティ機能を園児たちとの距離を緻密に調整しながら混ぜ込んでいる。また、さらに、谷状の敷地形状を有効に利用しながら、住人と園児たちのための様々なアクティビティが建築に散りばめられている。勝手知ったる地元であることが計画の深度をより深めている。(担当教員:伊藤潤一、中島潤)