先行き不安なこの社会
「 人生・家族は自分で守る 」

ASUで自分のキャリアを手に入れた子育てママにインタビュー

interview
01
知識・経験ゼロから建築の道に挑戦した
「元 獣医師ママ」

Data

年齢:入学時38歳(卒業時42歳)
職業:専業主婦
家族:子供3人(小学校1年生の長女、年長の長男、年少の次男)(入学時)
入学前の学歴:大学卒業


⼤学卒業後、3年間獣医師として勤務。結婚を機に退職した後、出産、⼦育てに(ほぼ)専念していました。
建築とは全く無縁です。

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Q入学を決めた理由

自宅の新築時にすごく楽しく、お仕事にしたいと感じ、建築士試験受験資格取得のために入学しました。在住する市では、乳児からこども園に子供を預けられるという事も後押ししてくれました。

Q入学の学年

三年次編入、四年間かけて卒業(間の二年間は休学)

Q在学中大変だったこと

ちょうどコロナが始まったタイミングでの入学だったため、学校やこども園が休校・休園になってしまい、子どもを預けられず全く勉強に手が付けられませんでした。そのため、家庭が落ち着くまで一年間休学しようと思っていたのですが、ズルズルと二年も休学してしまいました。
学習を進めていく上で一番大変だったことはモチベーションを維持することでした。
そのため、なるべくオープン教室に行くようにして、まわりの頑張っている学生たちから刺激を受けながらモチベーションの維持していました。単位取得を第一優先にするという考え方もあるかと思いますが、自身の性格上、レポートを完璧に仕上げて提出をしたかったので作成に時間を要しました。ただ、この時に苦労したおかげで建築士試験の勉強が少しスムーズに取り組めているかなと思います。
土日は子供を預けにくかったので、水曜日のスクーリングがあって助かりました。

Q在学中楽しかったこと

設計課題は全部すごく大変ですが、とても楽しかったです。大人になると、なかなか成果を褒めてもらうことも少ないので、自身の成果が認められることが、とてもうれしかったです。改めて学習したことで自分の子どもももっと褒めてあげようと思いました。
スクーリングやオープン教室・卒業研究のゼミで先生や他の学生とお話しできたのもすごく良かったです。あまり交流の多くない専業主婦にとっては、他の人たちの設計や考え、経験談などなんでも楽しく見たり聞いたりできました。

Q『ASU』で学んで良かったこと

ASUにしようと決めたのは、子育て中でも卒業できそうだと感じたこと、スクーリングが比較的近くで受けられること、比較的費用が手ごろだったことからです。
改めて学びなおして感じたことは、「勉強は楽しいもの」ということです。新しい知識を得ることがこんなに楽しいということを、当時大学に通っているときには、分かっていませんでした。ASUで学習をした経験から、知識に貪欲になれたと思います。普通の大学とは異なり、経歴が全く異なる学生に会えたことも通信教育だからこそできた経験でした。

Q今していること

建築士試験の勉強中です。

Q今後の目標

建築意匠に関わる仕事をしたいです。

Q在学中の思い出

卒業設計をはじめ、設計課題に没頭したことです。自分なりの最適解が浮かんだ快感が最高でした。(それでもダメ出し頂きましたが…)設計課題はほぼ毎回最終的に徹夜して作業し、ハイになって楽しくてしょうがなかったです。先生方にそれが認めていただけると幸せでした。逆に作品に納得できないとすごく落ち込んでしまいました。

Q入学を検討中の方に一言

勉強が楽しい!!と思えたのは社会人経験があったからだと思います。何歳からでも始められますが早いに越したことはありません。『今』が一番早いです。やりたいならやってみましょう!

Q在学中の代表的な1日

一番下の子供が在園中

6:20 起床・朝食
7:40 小学生登校
8:30~9:30 こども園に送る
10:00~14:00 学習・昼食
14:30~15:00 こども園お迎え
15:30 小学生下校
16:00 子供の習い事・夕食・風呂
21:00 寝かしつけ
23:00 就寝

全員小学生になってからは学習時間が2時間増えました。また図書館で勉強するようになり、資料も多く集中できるため効率がアップしました。振り返るとまだまだ学習時間が取れそうに感じますが、当時の私にはこれが限界でした。土日は子どもを優先していたため、スクーリングを受講するとき以外はほとんど勉強できませんでした。卒業設計の時は冬休みもお出かけできず、我慢させることが多くなってしまいました。

子育てに関係ない勉強内容ではありましたが、子育てにもフィードバックされることがありました。褒めると嬉しいこと、勉強したくないときがあること、時間管理の難しさ、誘惑の多さなど小学生と同じタイミングで学習したことで新鮮な気持ちで受け入れることができました。また子供たちに勉強する姿を見せられたことはとても意義深いと感じます。

interview
02
めざせ現職場内でのキャリアチェンジ!
「メーカー時短勤務ママ」

Data

年齢:40代前半
職業:メーカー型建材商社正社員(子育て時短勤務)
入学前の学歴:四年制大学卒


新卒で現在の勤務先に就職。設計事務所・デザイン事務所・建材商社等への自社商材提案、キッチン住設メーカー提案の総合職~現在、営業事務・庶務職(出産後、時短勤務)

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Q入学を決めた理由

⼦育て×仕事で毎⽇が過ぎていく中、将来への不安や閉塞感があったときに⼦どもと出かけた地域のお祭りで「紙コップ建築」を見かけました。それが美しく、とても楽しくて、建築を仕事にするっていいなと思ったことがきっかけとなり、建築をより深く学ぶことで趣味の旅⾏や⾒知らぬ⼟地の散策をもっと楽しむ素養を得られる気がしたことから入学の検討をしました。
仕事として、建築業界の⽚隅で働いていたこともあり、建築⼠は⽐較的⾝近ながら、ハードワークである話も聞いていたため、その点でも不安はありました。⼀⽅で、建築⼠資格を取得すれば職場でも唯⼀無⼆の資格職として希望の仕事ができる可能性もあると感じていました。ただ、資格取得よりも<⼆重学位>へ憧れがありました。
他の通信制⼤学も検討しましたが、⼦どもを置いて遠⽅(関東‧関⻄)へスクーリングしに出かけるのは難しいとためらいました。⼀⽅で、ASUの⽔曜スクーリングは保育園に預けた後もお迎えが間に合う時間での開催だったため背中を押されました。

Q入学の学年

3年次編入学→2年在籍延長 *計4年在籍

Q在学中大変だったこと

コロナの時期に開催された建築設計Ⅰ-aのオンラインスクーリングでちょうど発表中におでかけから帰ってきた子どもが乱入してきてしまい、ただでさえ課題がうまく出来ておらずしどろもどろだったところでパニックになり、子どもを部屋から追い出しました。ビデオは切ったはずでしたが、音声を切りそびれていて家庭内のやりとりが他の受講者に丸聞こえになってしまいました。すべての課題を提出して合格はできたものの、それ以降はできるだけ子どもがいる週末にはオンラインスクーリングをいれないようにしたり、家族にスクーリングでの発表見通しを伝えて、できるだけ子どもが遊ぶことに集中してもらえるように家族に協力を依頼するようにしました。
また、子どもが起きている間はほとんど勉強できなかったので、子どもを寝かせた後、深夜から明け方に勉強していて、仕事に集中できなかったこともありました。
環境工学の教科書がわからなさすぎて、参考書などをまとめていくうちに細かすぎて終わらなくなり、半年間かけて1万文字を超えるレポートを作成してしまい、なんとも処理できなくなって、提出したこともありました。すべてのキーワードにひとつひとつチェックをつけて返却してもらえて、力作で点数は高かったが、自分でもやりすぎと思ったし、先生も大変だったかと思います・・・。

Q在学中楽しかったこと

設計課題が同じ課題でも人によっていろいろなアプローチがあり、いろいろな作品を見るのが本当に楽しかったです。
私は工作が苦手で他の人たちのように造形美に優れた作品はついに作れなかったものの、先生方が私の作品に込めた思いを汲んで高く評価してくれたことで、自分も<戦える>個性があることを知ることができました。そこからは他の人の作品から、自分の強みに活かせそうなアイデアや論理を見つけて取り入れるのがとても楽しくなっていきました。

Q『ASU』で学んで良かったこと

幅広い年代、幅広い経歴の友人がたくさんできたことです。
通信制大学なので一般的な大学よりも友人は作りにくかったですが、名古屋のオープン教室で知り合った友人(北海道から参加されていた!)を通じて全国に学びを共にできる友人たちができました。
授業だけ一緒だった方でも面白い方がたくさんいました。初めての3DCADの授業でとんでもなく複雑な形状の課題を提出されたエンジニアの方や、私と正反対で子育て中の方でも子どもが起きている間に夕食後に晩酌をしながらレポートを1時間くらいで仕上げて提出していた「お母さん」にも出会いました。
高校卒業後に入学した大学は一般的な大学で同じ学力レベル、同じ年代の単調さがありましたが、ASUで出会う人はほとんどが社会人大学生で、バラバラな社会的立場から建築を学ぶ目的で集まっていると非常に感じました。学生が多様であるため、面白い人たちにたくさん出会えて刺激的で楽しい<第二の大学生活>を送れました。

Q今していること

二級建築士の勉強、資格取得後のキャリアチェンジに向けて情報収集

Q今後の目標

建築士資格を取得し、現在の職場内でのキャリアチェンジや大学で得た知識や人脈を自身の仕事につなげてもっと面白い仕事を作りたいです。
ほかにも自分の得意を活かして、いろんな人やコトをつなげる『まちづくり』にかかわってみたいと考えています。

Q在学中の思い出

在学中一番の思い出は卒業研究です。
自分で立地とテーマを決めて、半年かけて設計に取り組んでいきますが、私は自分の住む町をもとに作品を作りました。結果は惨敗だったものの、今もテーマに取り上げた場所を見ると卒業研究に取り組んだ日々が思い返されます。決してよい思い出とは言い切れないが、真剣に学び考えた半年でした。
私にとっての卒業設計の思い出は先生方との思い出でもあります。
半年間お世話になったゼミの先生、オープン教室や通教オンラインQ&Aで相談させていただいた先生方。ぼろぼろの模型とポスターでありながら、すごく良くなったとフォローの講評をいただき、もっと作品が良くなる視点を教えてくださった講師の先生方。どれも一生の思い出となっています。
また卒業研究が呼び水となり、ある先生が自分の子どもの入学式で来賓としてあいさつされていた話が飛び出して驚いたことも良い思い出です。卒業設計の前までその先生と話したことはなかったが、話をしていくうちに建築を志すきっかけのひとつだった「紙コップ建築」は愛知建築士会に所属する、その先生をはじめとしたASUの先生が中心となって企画していたという話まで伺うことができました。
偶然が重なっただけではありますが、卒業研究という締めの時期に初志を感じさせる出来事につながったため、運命的なものを感じずにはいられなかったことも卒業研究の思い出となっています。

Q入学を検討中の方に一言

現在、二級建築士資格を得るための勉強をしていますが、大学で学んだことが非常に生きていると感じています。在学時から感じていましたが、ASUはレポート・スクーリングあわせて教科間連携が非常に強く、重要な事項は科目を飛び越えて繰り返し確認されるため、重要事項が定着しやすいシラバス構成となっていました。(シラバスは入学前にも確認できるため、チェックしてもよいかと思われます。)
もちろん基本的には一人で学ぶ必要があり、そのため、つらいときもあると思います。ただ、他の学生も同じように苦しみながら、同じことを学んでいるため、スクーリングやオープン教室で課題に関して盛り上がることもたくさんあります。またそれぞれ皆、独特の経緯を以て建築を志しているため、それぞれの話を聞くことも私には得難い経験でした。
入学して早々は何をしてよいかわからなかったり、自信を持てるまでに時間がかかったりもありました。しかし、覚悟をもって取り組む限り、ASUでも他の大学、通信制大学と同様に非常に多くの学びは得られます。私はとても楽しかったです。
悩んでいるのであれば科目等履修生として、一科目か二科目だけでもお試ししてみると感覚がつかめると思いますよ。建築業界でこれから一緒に頑張りましょう!

Q在学中の代表的な1日
7:00 子育て&家事
8:30 出社 *在宅勤務時は朝も30分ほど勉強することもあり。
9:30~17:00 仕事
18:00 子どもお迎え・夕食等
22:00 子ども就寝
23:00 自室で学習
0:30 就寝

通勤時間にタブレットを利用して、レポートのメモなどを作成しました。
疲れているときは子どもと一緒に22時就寝~深夜2時(もしくは3時)に起きて、勉強~朝5時~6時に二度寝~7時再起床…というパターンもありました。ただし、深夜起床してからの、二度寝は日中眠くなりやすいので、余裕がある週末などで行いました。週末は子どもに動画を観させたり、夫と将棋などをさせて時間を作り、時々祖父母にもお出かけに連れ出してもらうこともあり、子育て中に学ぶためには家族の協力は不可欠でした。