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「令和4年度愛産大短大地域公開講座」のご報告(国際コミュニケーション学科)

研究室からこんにちは(短期大学)
 新型コロナウイルスの影響で4年ぶりに、令和5年2月23日(木・祝)13:20~16:50 岡崎市東部地域交流センター(むらさきかん)において、「令和4年度愛産大短大地域公開講座」を実施したところ、各講座に本学の学生の皆さんを含め、多くの参加者(①21名、②20名、③18名)に受講していただきました。内容は、以下の通りです(チラシから)。

①親と子の英語コミュニケーション-映画「ファインディング・ニモ」から- (英語初級者~中級者) 13:20~14:10 
映画「ファインディング・ニモ」の中の親と子のコミュニケーション4シーンを取り上げ、簡単な英単語のリスニングや英語の表現の確認を行います。また、ストーリーの中での親と子の関係の変化を見ていきます。映画を英語で楽しみましょう! 
所感: 「ファインディング・ニモ」では子どもが使う独特の単語や英語表現にも触れることができ、実用英語の学習にはとても良い教材です。興味の湧く教材に出会い、それを繰り返し見たり、聞いたりすることが英語力向上には大切だと思います。



講師: 松野澄江

②共感を呼ぶ英語コミュニケーション(英語初級者~中級者) 14:20~15:10 
英語コミュニケーションで大勢の人に向けて話をする場合、聞き手に関心を持ってもらい、共感を呼び込むにはどうしたらよいでしょうか。今回は、女性リーダーのスピーチからコミュニケーションのヒントを探っていきましょう。
所感: コミュニケーションを重視した、説得力のある有名な英語母語話者によるスピーチが日本人のそれとどこが異なり、どこが同じかを考えることは、人間共通の要素と文化の違いの影響を考える上でも、非常に興味深い内容でした。英語においても、相手を思いやった、ゆっくりとはっきりと話すことが基本だと再認識しました。



講師:寺澤陽美

③英語速読入門 (英語初級者~上級者 ) 15:20~16:50 
“Modern English Fairy Tales ―現代の英語おとぎ話―”から英語の短編を、5W1Hに焦点を絞り、スキャニング(拾い読み)やスキミング(要点拾い読み)の技術を駆使して、日本語を介さず英語のまま理解しましょう!! マイケル先生との英語によるコミュニケーションもお楽しみに。
所感: 時間の都合もありかなり速く進めましたが、参加者の皆さんにはよくついてきてもらったと思います。なお、「英語リーディングⅠ」「英語リーディング研究」(専攻科)のテキストでもある、“Modern English Fairy Tales ―現代の英語おとぎ話―”の中の、今回扱った最後のお話 “From the Future” の内容が‘eccentric’「常軌を逸した,一風変った, 普通でない, 変な(odd); [婉曲] 精神病の, 心を病んでいる」(ジーニアス英和大辞典)であるという一部のご指摘がありましたが、飛行技術、クローン技術、AIなどの急激な進歩、異常気象が誘因と思われる天変地異の多発や、新型コロナウイルスを始め数々の伝染病の世界的拡散といった、以前には予想もしなかった数々のエキセントリックな現象の加速度的な出現を鑑みると、「可能性のある未来からの箴言(しんげん)」ということでこの本全体を読み返していただくと、「本の内容がまんざら間違っていないのではないか」と思っていただけると筆者は考えております。
 この本全体に登場する‘fairy’とは「妖(よう)精, 精《超自然的な魔力を持ち, 翼のある架空の生き物. 女性の姿をしていることが多く, 利口で踊りやいたずらが好きでしばしば人間に好意的;」(ジーニアス英和大辞典)とあるように、正に “From the Future” の登場人物そのものです。因みに、この本は2015年に初版を発行しております。
 アメリカ人のロマーニ先生との質疑応答では、多くの参加者の積極的な質問に対して、ロマーニ先生がユーモアあふれる経験談を、わかりやすい英語でたくさん話されていたので、楽しい時間となりました。



講師:西田一弘



ゲスト:マイケル・ロマーニ 先生

 無料講座ではありましたが、受講の皆さんは、休日にもかかわらず遠方からの参加もあり、学習意欲、英語力共に高く、長時間に渡って積極的に講座に参加していただきました。受講者のみならず、担当講師においても多くの刺激と知見をいただいたことと推察いたします。多くの教職員と参加者の皆さんのご協力で、今回の講座を運営することができましたこと、この場をお借りして感謝申し上げます。
 今回は「英語」という共通テーマでしたが、来年度もテーマを変えて「愛産大短大地域公開講座」を開催する予定です。本学の教育活動の一環を共有する場として、本学の学生の皆さんのみならず多くの方々にも、ご都合がつきましたら、ご参加いただければ幸いです。

参考文献
小西友七、南出康世 (2001) 『ジ−ニアス英和大辞典』 大修館書店

(KN)