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「研究室からこんにちは」(川崎直子)外国人保護者向け「小学校入学説明会」

研究室からこんにちは(短期大学)
 みなさんは、もし外国で子育てをすることになったら、どんなことが不安ですか。
 学生さんの中には、すでに外国で子育てを経験されている方もいらっしゃるかもしれませんね。では、外国での経験がある方にお聞きします。
 たとえば、お子さんが小学校に入学するとき、どんなことがわからなかったですか。また、入学に関しての説明会などは学校や行政が開いてくれたでしょうか。

 私自身、子どもが幼稚園に入園するとき「学用品購入リスト」に「カラーキャップ」とあって、何のことだろう、鉛筆のキャップ?と思いました。すると、先輩ママさんが、赤白帽にも今はいろいろな色があって、クラスごとに違う色のキャップをかぶると教えてくれました。
 このように日本人であってもわからないことがある入学・入園準備、特に外国人保護者であればさらに戸惑うことでしょう。

 私は愛知県西部地域で、2005年から外国にルーツのある子どもの日本語指導と外国人保護者の支援を行う一般社団法人を運営しています。その活動の一環として、教育委員会の委託で、「小学校入学説明会」を毎年3月に開催しています。




 説明会には、外国ルーツの親子、行政の担当課、受け入れる側の小学校の先生方、送り出す側の保育所の所長さん方が参加してくださいます。
 毎回、各言語の通訳さんを交えて学用品の実物を用意して説明します。また、体操シャツのゼッケンには名字・名前のどちらを書くか決めて、ゼッケンと同じ大きさの紙の枠内にマジックで書く練習の時間も設けます。また、通学団のこと、給食のこと、入学式のこと等、ひとつずつ説明していきます。

 



 最近は宗教上の理由で、給食の特定のメニューが食べられない子ども、特定の行事に参加できない子どもが増えてきています。そこで、学校に提出するための宗教的配慮に関するシートへの記入も行います。

 日本全体の傾向として、今後は多様な背景の子どもたちへの支援をこれまで以上に考えていく必要がありそうです。