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スウェーデンストックフォルム「森の墓地:森の礼拝堂」と「リセンルンド」

研究室からこんにちは(建築学科)
 2025年8月31日から9月8日まで欧州に火葬場・墓地建築調査に出かけ撮影した3枚です。1枚目・2枚目の写真は、世界遺産にもなっている「森の墓地」内にある1920年竣工の「森の礼拝堂」です。設計はグンナー・アスプルンド。「森の墓地」はコンペに当選したアスプルンドとシーグルド・レーヴェレンツトの二人の作品です。当時無名の若き建築家で「森の墓地」がデビュー作でもありアスプルンドにとっては最後の作品でもあります。1940年竣工の「森の火葬場」設計はアスプルンドが手掛けています。「森の礼拝堂」は行政から厳しい予算での設計を求められ、それに答えるため木造で作られた礼拝堂です。この建物は、アスプルンドが新婚旅行で訪れたデンマークユトランド半島南部の荘園邸宅から影響を受けたといわれています。2枚目の写真は、そのリセンルンド邸宅です。18世紀から19世紀ごろの建物といわれています。

愛知産業大学通信教育部造形学部建築学科教授 藤枝秀樹