ブログ

スクーリングでの一コマから

研究室からこんにちは(短期大学)
新年度が始まって早4か月が経とうとしていますが、みなさん、学習の進み
具合はいかがでしょうか。
今回のブログ記事では、愛知産業大学短期大学でこれからどんな科目を履修
していこうか、また英語の授業は難しくてたいへんなのではないかと不安に
感じているみなさんのために、英語科目のスクーリング授業の中から「英語総
合演習」について、学習内容や授業の様子などをご紹介したいと思います。

 

(ある日の授業風景)

「英語総合演習」では、主に二つの目標を念頭に学習していきます。一つは海
外旅行で使える英語の口語表現を身に付ける、そしてもう一つは、英語でコミ
ュニケーションしようとする姿勢を培うというものです。
本学では英語力別にクラス分けをしていないことから、受講者の英語力やこ
れまでの学習経験は本当にさまざまです。中学1年のころから英語に苦手意
識を持っている人、家庭の都合で外国に住んだ経験のある人、英語よりも韓流
ドラマや歌が好きな人、日本以外の外国籍の人など、多様です。また、受講者
の年齢層や立場も、高校を卒業したばかりの人から会社員、主婦、仕事を引退
した方まで、バラエティ豊かです。ただ、共通項は、英語を学ぼう、自分とは
異なる国の文化や人、言葉について学びたい、といった積極的なモチベーショ
ンがあることです。
授業では、海外旅行にまつわるトピックについて、テキストを使って「聞く・
話す・読む・書く」活動を通じて表現を学んだり、隣の人とペアになったりグ
ループを作ってロールプレイをしたりして覚えた表現を練習していきます。
具体的なトピックとしては、旅先で出会った人や飛行機内で隣り合った人に
話しかけ短い会話をしてみる、日帰り旅行先のプランを相談する、レストラン
で注文したりお勧めメニューを聞いてみる、町で目的地までの道順をたずね
たり説明したりする、などです。トピックの中には身近で簡単なものもあれば、
ややハードルの高いものもありますが、受講者はみな各々の目標を持って練
習に臨んでいます。例えば、日ごろ英語に接する機会の少ない人は、教科書に
載っている基本表現を集中的に覚え、限定された場面での平易な会話が何と
かできるようになることを目指します。既に一定の英語力がある人は、基本表
現をベースに自分の知っている単語や新しい表現に一部入れ替えて、より自
然な会話をできるようになることを目指します。英語の学習経験が豊かな人
は、教科書表現や与えられた場面にとらわれることなく、自由でクリエイティ
ブな会話を楽しんでいます。
こうして3日間の学習時間を過ごしながら、教室内で一種の海外体験を受講
者は共有します。はじめはお互いに英語で発話するのを恥ずかしいと感じる
人もあるようですが、同じ目標を持つ者同士ですので、もし分からないことが
あっても間違えても、気にする必要はなく、お互いに質問したり教え合ったり
する様子があちこちで見られるようになります。徐々にみなさん打ち解けて、
いつの間にか大きな声で感情豊かに英語を発するようになっていく人もいま
す。また、英語、特に話すことに苦手意識を持っている人の中にも、集中的な
学習を通じて自分なりの成長を感じることができたり、これからの学習目標
を見つけたりすることができる人もいます。

今回は「英語総合演習」について、学習内容や授業の様子をご紹介しました。
英語の授業に不安を感じている人も、少しの勇気を出して、ぜひ授業に来てみ
てください。みなさんと一緒に学習できるのを楽しみにしています。

寺澤 陽美