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信号機から異文化理解(国際コミュニケーション学科 松野澄江)

研究室からこんにちは(短期大学)
英語担当の松野です。今回のブログでは、私が「英語科教授法I」で話している日本と外国の文化の違いがどのように信号機に表れているかについてお話します。日本では、信号機の色は赤、青、黄色です。ところがこれが海外ではred, green, yellowとなります。また、イギリスでは、red, green, amberとなります。信号の色はその国によって微妙に違いはありますが、ほぼ同じなので、どのようにその色をとらえるかによって違うと言うことですね。ちなみに下の信号機の色を見てください。



これは日本の信号機です。私たちはこの色を青と言っていますが、どちらかと言えば緑に見えませんか。
ではなぜこの色を青と呼ぶのでしょうか。日本では緑のものを青とよぶ習慣が昔からあったのではないかと思います。例えば、青リンゴ、実は青ではなく、緑ですね。青虫、実は緑です。

  

青菜も緑ですね。日本人は色盲というわけではなく昔からの色を捉える文化の違いではないでしょうか。
  
これはイギリスの信号機です。



確かにイギリスではyellowではなくamber(琥珀色)なのが分かるような気がしますね。また色の違いだけではなく、色がどのように変わるかも異文化理解につながります。イギリスの信号機ではgreen→amber→red→red & amber→greenとなります。日本では青→黄色→赤→青と変わりますね。つまり、イギリスでは琥珀色から緑に変わる前に、赤と琥珀色が同時に点滅します。赤から緑に変わるときにも注意が必要だということなのでしょうか。イギリスに行くことがあれば、注意してみてください。
 アメリカの信号機には以下のような信号もあります。

 
 

青の代わりに人の歩くマークの入った白の信号と手のマークの入った赤色(橙色?)の信号です。「白」になったら渡ってよいのですが、しばらく白が点灯しているのではなくて、横断歩道を渡り始めると、すぐに赤が点滅し始めます。日本の青信号はしばらく青が点灯しているので、大きな違いです。私も初めてアメリカに行った時は急いで渡らなくてはいけないのだと思い、慌てて走りましたが、アメリカ人は、ゆっくり歩いていました。なぜすぐ赤が点滅するのかは今でも不思議です。
 他にもいろいろな信号機がありますので、ここで紹介した信号機は一部です。海外に行った時、注意深く信号機を見てください。中に描かれている人が変な姿をしているかもしれませんよ。信号機を通して、異文化にふれてみましょう。