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TOEIC挑戦のすすめ(国際コミュニケーション学科 寺澤陽美)

研究室からこんにちは(短期大学)
こんにちは。実用英語コース担当の寺澤です。
新年度を迎え、みなさん気分も新たに学習に取り組もうとしていることと思います。今回は、国際コミュニケーションを志向し英語などを学ぶみなさんに、在学中や卒業後に、ぜひ一度は挑戦してほしい資格についてご紹介したいと思います。

「TOEIC=トーイック」(Test of English for International Communicationの略)という試験をみなさんご存知でしょうか。実際に受験したことはなくても、どこかで名前を聞いたことがあり何となく知っている、という方も多いのではないでしょうか。

TOEICは、米国ニュージャージー州プリンストンに本部を置くテスト機関ETS(Educational Testing Service)で開発された英語コミュニケーション能力を評価するテストです。因みにこの試験の開発には日本人の発案がもとになったそうです。1979年に日本で実施されるようになって以降、受験者数は増加を続け、個人の他、約3,600の企業や団体、学校が採用し、2017年度の受験者数は約250万人です。また日本を含め世界160か国で年間約700万人もの人が受験しています。
これは、企業活動や社会のグローバル化に伴い、知識としての英語でなく、円滑なコミュニケーションが行えるスキルとしての英語能力が重視されるようになり、採用や海外部門勤務者の選定、昇進・昇格の要件、大学編入学の出願要件の一部とされていたりすることなどから、TOEICを語学力の指標とするケースが増えていることが大きな要因と考えられます。

「聞く・読む・話す・書く」の英語4技能のうち、話す・書く力を測るTOEIC Speaking & Writing Tests という試験も近年始まりましたが、TOEICというと、聞く・読む力を測るTOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)が現在のところ一般的ですので、ここではTOEIC L&Rについて話を進めます。
なお、よく似た名称の試験で「TOEFL=トーフル」(Test of English as a Foreign Language)がありますが、こちらは英語圏の大学等へ留学・研究を希望する人を主な対象とした英語能力を測定するテストで、TOEICとは目的や内容が異なります。

TOEIC L&Rはリスニング(約45分間・100問)、リーディング(75分間・100問)、合計約2時間で200問に答えるマークシート方式の客観テストです。試験時間が長く問題量が多いのが特徴のひとつです。また、日常会話というよりは、仕事や社会のさまざまな場面を想定した問題が登場します。
仕事の場面の英語というと、難しそうな印象があるかもしれませんが、ビジネスの専門的な知識が問われることはありません。リスニングとリーディングの学習を行い、問題パターンや受験のコツをつかむことで、対策を立てることができます。

本学では、実際にTOEIC受験を目標とする授業が通信科目と面接科目に設定されているほか、各スクーリング会場でTOEIC-IPテストを年6回程度実施しています。TOEIC-IPテストはTOEIC実施団体に認められた団体特別受験制度で、受験料が割安で、スコアレポートが発行されます。
ごく短期間で大幅得点アップさせることはなかなか難しいかもしれませんが、みなさんの先輩の中には、コツコツ努力を続けて在学中にTOEICを300点もアップさせて留学の夢をかなえた人、大幅スコアアップし外資系企業に就職した人もいます。
みなさんには、日頃の学習成果を確認する機会として在学中に受験し、ぜひ将来に役立てていただきたいと思います。

今回は英語の資格の一つであるTOEICについて話題にしましたが、英語に限らず、在学中あるいは卒業後も、みなさんにとって興味のあることや仕事や生活で必要だと感じることについて、ぜひ学びをすすめ、資格という目に見える成果をめざしてみてはいかがでしょうか。

※文中のデータは(一財)国際ビジネスコミュニケーション協会による。