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学ぶことに年齢はない  通信教育で出会った学生たち 国際コミュニケーション学科 松野澄江

研究室からこんにちは(短期大学)
大学や短大で教えていると、さまざまな背景を持つ学生に出会います。特に通信教育課程では、一般的な「大学生」という言葉から想像するよりも、年齢も職業も学ぶ目的も実にさまざまです。学生の皆さんと接していると、「学ぶことに年齢は関係ない」ということを何度も実感します。
これまでに出会った学生の中に、中学校の校長先生を退職された後、再び短大で学び始めた方がいました。長年、教育現場に携わってきた経験を持ちながら、退職を一つの区切りとするのではなく、そこからさらに新しいことを学ぼうとされていました。中学校の英語教員免許を取り、今度は日本語学校で働くことを考えていると聞き、とても印象に残りました。長いキャリアを終えた後にも、「次は何をしようか」と新しい目標を持つ。その姿から、学びは次の人生への扉にもなるのだと感じました。



70歳を過ぎてから、ご夫婦で一緒に英語を学び、短大卒業を目指していた方々もいらっしゃいました。英語を学ぶことそのものを楽しみながら、お二人で授業を受け、課題に取り組んでいました。資格取得や就職だけが大学で学ぶ目的ではありません。「もっと知りたい」「英語が分かるようになりたい」という純粋な気持ちも、学びを続ける大きな原動力なのだと思います。ご夫婦で共通の目標に向かって勉強する姿は、とても素敵でした。
また、短大を卒業した後、「もっと勉強したい」と、60代で通学課程の大学へ編入された方もいました。短大卒業をゴールにするのではなく、そこから次の学びへ進んでいく姿を見て、教育に携わる者として嬉しく感じたことを覚えています。年齢にかかわらず、興味を持ったことを追究し、新しい環境に飛び込むことができる。その行動力には、私自身も励まされました。
一方、子育てをしながら勉強を続けている学生もいました。ある学生は、ちょうど自分の子どもが受験勉強をしている時期で、「子どもと張り合って勉強しています」と笑いながら話してくれました。家では親と子がそれぞれ机に向かって勉強しているのでしょう。親が学ぶ姿を子どもが見て、子どもが努力する姿から親も刺激を受ける。そんな関係も、とてもいいなと思いました。
こうした学生の皆さんを見ていると、大学や短大で学ぶことには「適齢期」はないのだと感じます。高校を卒業した後に進学する人もいれば、仕事や子育てが一段落してから学び始める人もいます。退職後に新しい目標を見つける人もいれば、趣味として学問を楽しむ人もいます。
教員という立場ではありますが、私自身も学生の皆さんから多くのことを教えてもらっています。何歳になっても好奇心を持ち、新しいことを学ぼうとする姿に出会うたびに、「学び続けること」の豊かさを感じます。
通信教育課程は、知識を得るだけの場所ではありません。さまざまな人生を歩んできた人が集まり、それぞれの目標に向かって学ぶ場所です。これからも、学生一人ひとりの「学びたい」という気持ちを大切にしながら、その学びを支えていきたいと思っています。