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プロジェクト紹介(建築学科 増田忠史)

研究室からこんにちは(建築学科)
 こんにちは。建築学科の増田です。

新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの生活様式に大きな変化を与えつつありますが、その変化は生活の器である建築のデザインにも大きな変化を与えつつあります。先日、そうしたことを考えさせる内装プロジェクトの設計に携わりましたので、ご紹介させて頂きます。

都市に建つ築30年のRC造の建物の7階に入居するテナントのオフィスリノベーション計画です。無機質で固定的な既存のワークスペースから、大きなテーブルを中心としたフリーアドレスなオフィス空間へと更新することで、ワーカー達の多様なライフスタイルに応じて、時間や場所を選ばずに自由に働くことができるカジュアルなオフィス空間の創出を目指しました。
コンクリート躯体現しの高天井に施したグリーンの配色、木質化された内装は、窓の外に広がる緑地公園と連続性を意識し、室内空間でありながらも都市の自然を感じることのできる、バイオフィリックデザイン(*1)の手法を取り入れています。

*1: バイオフィリア(Biophilia) ─ エドワードO.ウィルソンによって提唱された「人間は自然とつながりを求める生来の傾向を持っている」という仮説

本プロジェクトの詳細は、建築webメディア「architecturephoto.net(アーキテクチャーフォト・ネット)」に紹介されております。(下記URL)
https://architecturephoto.net/101041/


(建築学科准教授 増田忠史)