入学後、まもなくして子どもを授かりました。それでも当初の計画通り、2年で卒業するつもりで学習を続けていましたが、妊娠初期から思うように学習ができず、安定期に入ったころには入院をしてしまいました。結果、学習の継続ができなくなり、泣く泣く休学。そして、入院の末、予定日より2か月も早く出産しました。出産直後は子どもも2か月入院したこともあり、精神的につらく、とても勉強について考えられる余裕はありませんでしたが、子どもが退院し、家族3人での生活に慣れ始めた頃から復学することを考え始めました。このまま退学してしまえば「楽」だったかもしれませんが、どうしても中途半端で終えたくない、諦めたくないと言う気持ちが勝り、家族と相談した上で、復学を決めました。家族だけでなく、日本語教育担当の川崎先生には、出産前から先生として、同じ女性として相談に乗っていただき、親身なアドバイスをいただきました。育児をしながら学習を継続することには大きな不安がありましたが、先生に支えていただけたことも卒業することができた大きなポイントだったと考えます。
ASUでは自由な科目選択ができるため、日本語教育に関する科目だけでなく、実生活に役立つ保育系の科目が履修できることも魅力でした。子どもの成長の段階について学ぶことができ、その視点を持って子どもの成長を見守ることができているので、育児に役立っていると感じています。
卒業後はさらに日本語教育について学びを深めるため、通信制大学に3年次編入をしました。学習内容は発展的なものになっていますが、ASUでの学びを通じて、日本語教育についての基礎知識やレポートの書き方を身に付けられているため、何とか乗り越えて行けそうです。ASUを卒業できた自信も支えになっています。
まだ子どもが小さいため、大きな変化は考えていませんが、将来的にはASUでの学びを活かし、海外で日本語を教えたいと考えています。