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紙版画でTシャツをつくろう(デザイン学科 山口雅英)

研究室からこんにちは(デザイン学科)
5月の「アイサン通教ブログ」でお知らせしましたように、科研費を受け新しい紙版画の技法研究に取り組んでいます。その一部を紹介いたします。
今回紹介するのは紙版画でTシャツに印刷するというもの。
もしみなさんの中に小学校などで紙版画を経験したことのある方はご存知かと思いますが、一般的に紙版画の刷りには「バレン」を使います。掌くらいの大きさで、竹の皮で包んだ円形の板、これを持って版の上に置いた紙を擦って図柄を写す、これが通常の紙版画の刷りです。
もしこのやり方で布に刷ろうとすると、布がよれてしまいうまく行きません。そこで利用するのが「足踏み刷り」。
版の上にTシャツを置き、足で踏んで図柄を刷りとるのです。こうすると布がよれることなくうまく刷りとることができます。
版を作るのにも特別な道具や資材は入りません。インクは版画用の油性のものを使いますが、油絵の具でも結構です。
お子さんの夏休みの宿題には間に合わないかも知れませんが、いろいろな行事のある秋、こうしたTシャツが活用できる機会があるかも知れません。



作り方はこちらの動画で紹介しています。


【版の作り方】
https://youtu.be/mOZIR-A8rrk
【刷り方】
https://youtu.be/xl3NDpwBg0A