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ステンシルでイラストを描く (デザイン学科山口雅英)

研究室からこんにちは(デザイン学科)
通信教育部デザイン学科、准教授山口です。
8月22日(水)、愛知県西三河地区高等学校の家庭科の先生方を対象とした造形講座を担当しました。
タイトルは「ステンシルで描くヘンテコな生き物」
誰でも、絵が苦手でも素敵なイラストを描けるようになる、という講座です。

講座の前半はステンシルを使って色紙に模様を付けていきます。
ステンシルとは別名「型紙版画」。
耐水性の紙に何か模様の形の孔を空ける(型紙を作る)。型紙を用紙に当て、スポンジなどを使いその孔越しに絵具を塗る。そうすると用紙に模様を付けていくことができる、そういう技法です。
今回はトーナルカラーというトーンの美しい色紙を使い、水彩絵具で模様をつけていきました。
いろいろな色の色紙に、様々な模様の型紙を組み合わせ、いろんな色で彩色、カラフルな模様のついた色紙をたくさん作りました。

後半、いよいよイラストの制作。絵が苦手でも素敵なイラストを描けるようになる夢のような方法。それはアルファベットをヒントにするというものです。特に絵心に自信のない人は何もないところからカタチを発送するのが苦手。でもアルファベトなら誰でも知っています。
アルファベットは素晴らしい造形をしていると思います。単純でありながら特徴的な形を持っています。最初から何をどんな風に描くか決める必要は全くありません。自分が決めたアルファベットの形を太くしたり、細くしたり、フワフアにしたりカクカクにしたり…、そんな風にパーツを作って、あれこれ組み合わせを楽しむ。そうしている内にイメージが膨らんできて、こんな素敵な作品ができあがりました。画像をご覧ください。

ステンシル模様を付けた色紙の活用、今回はイラストにしましたが、受講生は家庭科の先生ですので洋服やインテリア、生活用品のデザインに応用できることも体験してもらいました。

さて今回ご紹介した内容は建築学科のみなさんにも十分活用可能だと思います。カーテン、カーペット、内壁などインテリアの模様に応用したり、また外壁に大胆に模様のついた建築というのも面白いかも知れません。もし興味がありましたら、気軽に声をかけてくださいね。
では。